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月別アーカイブ: 2025年4月

春から夏にかけての疾患の予防法②

●冬から春にかけて起こりやすい症状
◎花粉症
花粉症の症状を持つ方は過去40年間で約5倍に増加しています。そのうち6割りの方はセルフケアで対応できている一方、3分の1は医療機関を受診しないと日常生活に支障を感じています。
(花粉症の暴露を防ぐ方法)
・マスク:通常のマスクでも花粉の7割を防げる
・眼鏡:通常の眼鏡でも花粉の4割を防げる
・手洗いと洗眼:髪にも花粉は付着するので、洗髪も必要
・ウール以外の材質の服装:化繊や綿に比べウールの服につぐ花粉は5倍以上!
・掃除と換気:室内をこまめに掃除し、換気は控えめに
・花粉の多い時間帯の外出を避ける:「晴れた、気温の高い、湿度の低い、風のある、雨の翌日」が花粉飛散のキーワード
◎血管運動性鼻炎
血管運動性鼻炎は寒暖差アレルギーとも呼ばれてます。急激な温度変化やストレス、強い匂いなどによって自律神経が乱れ、鼻の粘膜の血管が過剰に反応することで発症します。アレルギーが証明できないために自律神経の異常と考えられており、発症の原因はよく判っていません。症状としては水溶性鼻炎、鼻づまり、くしゃみ、頭痛、だるさ等があり、花粉症にみられる目の痒みは少ないとされています。抗ヒスタミン薬では十分な効果がみられないケースが多いと考えられます。

春から夏にかけての疾患の予防法①

●春は体調を崩しやすい季節
アンケート調査にて体調を崩しやすい月を調べたところ、特にないを除けば、「3月」が最も多く、2位は「4月」、3位は「2月」、4位は「12月」、5位は「1月」となり、12月から4月の冬から春にかけて体調を崩す人が多いようです。

●なぜ季節の変わり目に不調が現れるのか?
外部環境の変化に対応して、私たちの体に備わる「恒常性維持」の仕組みが盛んに働くから・・・体温、呼吸や心拍を一定に保つ、体液のPH値や浸透圧を一定に保つ、血糖値や血圧をコントロールする、病原体を退治する、ホルモンを分泌する。これらの働きに関わっているのが、「自律神経」であり、免疫系、ホルモンを生成する内分泌系や腸内細菌も恒常性維持に関与します。
自律神経は「恒常性維持」のキーとなる組織です。交感神経は「消費する」組織(エネルギー消費を増やし、エネルギー供給を確保します。)です。副交感神経は「回復」する組織(リラックス時や休息時に活性化されます。)です。自律神経系は周囲の環境に影響されます。自律神経の過労・偏りが神経系、免疫系、呼吸器系、その他の不調を招きます。どちらかの自律神経が活性化し続けると・・・交感神経が優位だと、心血管疾患、糖尿病、消化器疾患、うつ、肥満など、副交感神経が優位だと、アトピー、花粉症、下痢、低血圧などが起こりやすいとの説があります。