オフィシャルブログ

日別アーカイブ: 2019年10月18日

秋を元気に過ごすための養生法

秋は「肺」を養う「白い食べもの」と「辛味の食べもの」を!

秋といえば、「スポーツの秋」とか「食欲の秋」と言いますが、東洋医学では「収れんの秋」と言います。

成長して栄えていた夏のパワーを落ち着かせて静めて収めていく季節なのです。

つまり、万物が実を結んで生命力を体内深くに収納する季節であり、生物は翌年に備えて生命力を内に中に収めるということなのです。

 

この季節に体内で主役を演じるのが「肺」です。

肺は、「気」(呼吸して取り入れたエネルギー)と「水分」を全身に巡らせる働きをしてくれているのですが、秋になると、その方向性を体の表面に向かってではなくて、体の奥深い「腎」の方向へと収めていこうとします。

 

この作業が順調にいかなくなると、肺に水がたまることになってしまいます。

夏の間は汗をよくかいて、皮膚から水分とか老廃物を出していましたが、秋になって気温が下がってくると皮膚が閉じるので、肺にたまった水分や老廃物は鼻とか気管から排出されることになるのです。

よって、鼻水とか痰が出やすくなり、秋は鼻や喉や咳など呼吸器系の不調が起こりやすくなるのです。

 

さらに、肺は乾燥を嫌って潤いを好む臓器なのですが、秋は空気が乾燥してきますので、肺も乾燥しやすくなります

なので、肺を潤すためには、体は肺に余分な水分をたまらせます。肺にたまった余分な水分が鼻水や痰や咳のもとになってしまうというわけなのです。

ですから、秋は肺が乾燥しやすいようにしなければなりません

そのためにも、おすすめなのが、「白い食べもの」です。白い食べ物には、肺を潤わせて、肺を癒す働きがあります。例えば、豆腐、豆乳、ゆり根、大根、レンコン、白菜、白きくらげ、白ごま、里芋、長芋、松の実、米、豚肉、いか、ほたて・・・などを、日常的に摂り肺を潤します。

 

また、調理法も、秋はちょっとふんわり、とろりとした料理がおすすめです。

空気も乾燥してきて、肺も体も乾燥してきますので、料理も蒸気や水分を体に含ませるようなものにする方がよいのです。

具体的な料理の例としては、

ふろふき大根、湯豆腐、ゆり根の茶巾絞り、白菜の豆乳クリーム煮、白きくらげの胡麻和え、など・・

 

さらに、肺を癒す働きがある食べ物が「辛味」のものです。

辛味の食べものというのは、例えば、ショウガ、ニンニク、タマネギ、ニラ、唐辛子、コショウなどです。

こういったものは、体を温めて巡りをよくしたり発散させたりしてくれる働きがあります。

 

秋には初秋と晩秋がありますが、実は、初秋には「白くて辛くないもの」がおすすめで、晩秋には「白くて辛いもの」がおすすめです。

初秋というのは、まだ夏の暑さが残っていて、空気はだんだん乾燥してくる時期です。体はほてりながらも、乾燥してきているという時期です。「白くて辛くないもの」は体のほてりをとりながら潤してくれる働きがあります。

例えば、豆腐、豆乳、白菜、大根(加熱した大根)、白きくらげ、梨・・・などです。

 

一方、晩秋は、冬が近づいてきて体もかなり冷えてきて、乾燥もしているという時期です。「白くて辛いもの」は体を温めてめぐりをよくしたり発散させてりしながらも潤してくれる働きがあります。

例えば、ショウガ、ニンニク、白ネギ、日本酒・・・などです。

要は、熱感やほてりがある場合は熱感やほてりをとるものの方がおすすめ、寒気や冷えがある場合は体を温めるものの方がおすすめということです。

そして晩秋には、冬に備えて、食事の量を少し増やしてしっかり栄養を蓄えておくということも大事になってきます。食欲の秋、美味しいものがいっぱいの秋ですので、イモ類、栗、お米、かぼちゃ、大豆、ゴマ、クルミ、ナツメ、鶏肉、さんま、いわし・・・など、美味しく召し上がって滋養をつけましょう。

 

それから、キノコ類・・・しいたけ、しめじ、まいたけ、まつたけなど、免疫力を高めてくれますので、この時期、特に食べておきましょう。

漢方では、キノコ類だと、「茯苓(ブクリョウ)」という生薬を非常によく使いますし、霊芝(レイシ)の製材は免疫力を高めるのに非常におすすめです。

 

次は運動についてです。

「スポーツの秋」といわれますが「、実は秋は、静と動でいうなら、静の季節です。

気持ちを落ち着けるのがよい季節なので、「読書の秋」とか、「芸術の秋」の方が向いているのです。

あまり激しく運動をしすぎるのはよくないということなのです。

軽い汗をかく程度の運動がおすすめです。

太極拳やヨガなど、東洋の「静」のスポーツが特におすすめです。

 

最後は、睡眠についてです。

先ほどにも言いましたが、秋は乾燥しやすい季節です。

潤いは夜寝ている間に作られます。

なので、夜更しすればするほど潤いはどんどん消耗してしまって、お肌も体も潤いがなくなってくるというわけなのです。

できるだけ早く寝るということが大事になってきます。

夜11時までにと言いたいところですが、遅くても日付が変わる前には寝るようにしましょう。早寝早起きが肝心です。

 

秋は鼻炎や喉や咳などの呼吸器系の不調が出たり、湿疹、皮膚炎などの皮膚の不調、便秘や痔など大腸の不調も起こりやすくなりますので、養生も大事ですが、漢方薬や天然薬も非常にお役に立ちます。

気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

 

さわやかな秋をお過ごしください。