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更年期障害と血の道症の養生法

更年期とは世間一般によく使われる言葉であるが医学的に定義するとかなりむつかしい。成熟期から老年期に移行する数年間を更年期と考えていよい。

かつては45歳前後であったが近頃は45歳から50歳と遅れて現れるようになった。女性生理の上で更年期におこる出来事は排卵の停止と月経閉止である。この期間に肉体的に精神的にいろいろな老化と異常が出てくる。これを更年期という。

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●更年期とは
更年期とは世間一般によく使われる言葉であるが医学的に定義するとかなりむつかしい。成熟期から老年期に移行する数年間を更年期と考えていよい。
かつては45歳前後であったが近頃は45歳から50歳と遅れて現れるようになった。女性生理の上で更年期におこる出来事は排卵の停止と月経閉止である。この期間に肉体的に精神的にいろいろな老化と異常が出てくる。これを更年期という。

●更年期障害とは
更年期になると卵巣ホルモンが減少しその反面、脳下垂体前葉の性腺刺激ホルモンや副腎皮質刺激ホルモンが増加する。このようにホルモン系のバランスが乱れると、それが間脳の自律神経中枢に影響をあたえて自律神経の失調をきたす。更年期障害は、このホルモン系のアンバランスと自律神経系の失調状態とが組み合わさった症候群である。だいたい下記のような症状を呈する。
(1)自律神経系の血管運動神経障害として、のぼせ、ほてる、冷え性、頭痛、頭重、めまい、耳なり、肩こり、動悸、血圧の同様などおこる。
(2)精神的症状として、神経過敏、興奮、不眠、不安、物忘れ、恐怖感、ヒステリーなどがおこる。
(3)新陳代謝障害として脂肪過多が目につき、特にお腹とおしり、太股などが脂肪太りになってくる。
(4)ホルモン系のアンバランスとして月経が不順になり多くは遅れがちになる。
また子宮に不正出血がおこったりする。
(5)皮膚の症状として顔にソバカスが増えたり色が黒くなったりする。これは卵巣の機能低下による症状である。

●血の道症とは
普通は更年期障害を指して「血の道症」というが、これはもつと範囲が広く、血(月経)に関連する一切の病態で、月経前、月経中、月経後、妊娠中、分娩後、流産後、人工妊娠中絶後、更年期前後などにみられる精神・神経・ホルモン系の症状群を指し、症状はだいたい更年期障害に似ている。年齢は必ずしも更年期とは限らない。

●更年期障害の養生法
(1)食事に気をつけること
更年期の婦人は気を紛らわすため、お客様のお相手をするため、自然とケーキ、餅菓子、紅茶、コーヒー、ジュース、チョコレート、砂糖類が多くなり、若返りたいという願望から澱粉類や脂肪の多い食事、肉類を多くとりがちです。しかし脂肪、肉類、砂糖類などはいずれも肝臓に負担をかけ血管のコレステロール沈着をふやし白髪を早め、動脈硬化、高血圧、脂肪太りの原因となり心臓の障害を招くことすらあります。だから野菜類を中心に淡白な食事をとることです。ことに便秘は害が多く、のぼせ、頭痛、頭重、イライラ、肩こりなど更年期の症状を強め精神不安、神経症を強めますのでこれを解消することです。西洋医学では果物類を多食せよとすすめますが、ミカン、ナシなど体質によっては冷えや水毒を強くするのでいけません。
(2)更年期障害には家庭環境に問題が多く経済問題をはじめいろいろな悪条件が重なってストレスを受けることが多いものです。ですから
①肉体上の違和はやがて回復するものであること。
②無用の心配をすること、取り越し苦労がさらに肉体の違和、疲労、のぼせ、イライラ、ほてりに拍車をかけること。
③精神上、肉体の不安を断ち切るには、人生の目標を持つこと、楽しい、味や娯楽を持つことが大切です。